“お財布”がなくなる日がやってくる!?モバイル決済は未来をどう変える?

お札やカードで膨らんで重くなった財布を持ち歩くのは大変。いつでもどこでもスマホだけで買い物することができたらどんなに楽だろうと考えたことはありませんか?
Apple PayやAndroid Payによって、その世界はもうすでに実現しています。日本国内でもモバイル決済は徐々に広まりつつありますよね。
IT先進国のアメリカでは、もはやモバイル決済は当たり前。現金どころかクレジットカードが手元になくても生きていけるようになってきています。
今回はアメリカのモバイル決済やIoTの最新事例をご紹介。モバイル決済が進むことで、世の中はどのように変わっていくのかを考えていきます。
【Amazon go】誰が・どんなときに・どんな商品を買ったか、わかったらどうなる?
Introducing Amazon Go and the world’s most advanced shopping technology
www.youtube.com店の入り口の機械にスマホをかざし、好きな商品を取るだけで買い物は完了。支払いはアプリで自動的に。レジに並ばず、財布も出さないという、まるで夢のような世界がアマゾン社のAmazon go(アマゾン・ゴー)によって現実のものになりました。
現在はアメリカ・ワシントン州のシアトルにある本社にて、アマゾン社の社員のみが利用できるお店で試験的に実施中とのこと。
さらにアマゾン社は、2017年にアメリカの大手オーガニックスーパーチェーン「ホールフーズ」を買収。現在はプライム会員の顧客がホールフーズで買い物をする際に割引があるといった特典しかありませんが、今後はAmazon goとホールフーズの連携が進むことが予想されています。
もしもホールフーズでAmazon goが導入されたら…。ちょっと想像してみましょう。
Amazon goとホールフーズのタッグによって期待できること
ホールフーズにてAmazon goが導入されれば、お店はたくさんのレジスタッフを雇う必要がなくなり、大幅な経費削減が見込まれます。
そして顧客のデータ取得の面においても、Amazon goはインパクトをもたらすでしょう。アマゾンのアカウントでログインされているアプリで決済ができるようになるため、購入履歴がすべて残されるのです。誰が・どんなときに・どんな商品を買うのかを、過去のヒストリーと照らし合わせることで、より粒度の高いマーケティング戦略が可能に。こうして取得したデータはハロウィンや感謝祭、クリスマスといった季節のイベントで大いに役に立つはずです。
【コネクテッド・カー】もしも車載AIスピーカーがあったらどうなる?
The Connected Car Is Here
youtu.be日本の最新型の車にも搭載されてきているコネクテッド・カー。インターネットに常時接続する機能を有した自動車のIoTで、運転しながらナビ画面から電話ができたり、地図を表示してくれたり、食べ物の注文をしたりすることができる仕組みになっています。車を使う生活を送っている人にとっては、身近なIoTだといえるでしょう。
もしもコネクテッド・カーにAIスピーカーが搭載されたら
全世界的に爆発的な人気を博しているGoogle Home(グーグル・ホーム)やAmazon Echo(アマゾン・エコー)。海外で大人気のAIスピーカーが日本にも上陸し、話題になっていますよね。電気を消したり、ピザの注文をしてくれたりと、私たちの生活をちょっと快適に、楽しくしてくれるAIスピーカーが、もしも車でも使えるようになったら…
例えば、大型連休の帰省。高速道路の下り方面は渋滞。渋滞で時間がかかってしまい、夜通し運転することは難しいと判断して、最寄りのホテルや旅館で一泊することに。しかし運転しながらではホテルは探せません。そんなときにAIスピーカーの出番です。
「この近くでひとり5,000円くらいで泊まれるホテルない?」とひと声かければ、すぐに部屋が空いているホテルが見つかり、ナビが瞬時にホテルまでの道のりを示してくれるでしょう。
ホテルへの宿泊費の支払いも車のIoTで完結。わざわざスマホのアプリを立ち上げる必要も、ホテルのチェックインでクレジットカードを出すこともなくなりそうですね。
このように車でAIスピーカーを使うことが当たり前になれば、スピーカーの開発・生産を担う企業が、車での行動データを取得できるようになります。また車でのスピーカーが家とのスピーカーとも連動していれば、1日の流れだけではなく、車の旅先での行動データも可視化。ユーザーひとりひとりの行動はもちろん、趣味や嗜好も紐づけられたデータが取得できるようになるのです。
【Apple Pay】iMessageからお金が送れたら、なんて便利なんだ!
Apple Pay — How to send and receive money on iPhone — Apple
youtu.beiPhoneにクレジットやデビットカードを登録しておけば、iPhoneだけで買い物の支払いができるApple Pay。日本では定期券のSuicaがApple Payに登録できますよね。アメリカでは個人間の送金がiMessageと連携したApple Payでできるようになりました。
個人間送金というと、アメリカではVenmoというアプリが主流です。アプリにクレジットまたはデビットカードを登録し、例えばVenmo上で友達から$20のリクエストがあれば、$20を送ることができます。その後自動的に友達のカードには$20が追加され、自分のカードからは$20が引かれます。
割り勘をするとき、ルームシェアで家賃を支払うとき、借りたお金を返すときなどの定番アプリとしてアメリカでは広く使われています。Facebookのメッセンジャーでもお金のやり取りをすることができますが、Venmoを使う人がまだまだ圧倒的に多いようです。

そんなVenmoが大きなシェアを持つ個人間送金のアプリ市場に参画したApple Pay。友達や家族との連絡手段としてiMessageを使う人が圧倒的に多いアメリカで、iMessage上でお金のやり取りができることは画期的なことだといえます。
個人間送金のマジョリティがVenmoからApple Payになることでどんなことが起こるか
Apple Payで個人間送金ができるようになると、iPhoneユーザーの全員がクレジット・デビットカードを登録するだけで手数料なしで送金をすることができるようになります。また普段使うiMessage画面上から簡単にお金を送れるので、アプリの使い方がわからないという年配の方でも安心して使うことができるでしょう。
この「手軽さ」は、AppleとしてはこれまでVenmoを使っていたユーザーをApple Payに乗り換えてもらうきっかけになります。これまで送金アプリを使わなかった層を囲い込むことでユーザー数は増え、取得できるデータの数も増えるというわけです。
ユーザーと企業側の双方にメリットがあるモバイル決済。未来はどう変わる?
ユーザー側の目線で考えると、モバイル決済の進化によって、生活が便利になることは明白です。現金もカードも持ち歩く必要がなくなるので、盗難の心配も減りますね。海外旅行の際も現地通貨に換金することもなくなります。
企業にとっても、ユーザー数と取得できるデータ量の増加を見込むことができます。単一のデータだけではなく、さまざまな種類のデータを取得し、データとデータを連携させることがこれまで以上に活発になるでしょう。そして企業においても、データをベースにしたマーケティング活動が可能に。
(PR)フィジタルをマーケティングに活用したい方におすすめのソリューション
drop: Phygital Marketing Lab
デジタルによるビッグデータの取得・活用と、リアルでのブランド体験の提供を両立
・フィジタルを通じたユーザー行動をデータ化し、マーケティングに活用
・リアルビジネスにフィジタルを融合することで、デジタル活用の機会が広がる
・感情をデータ化し、よりユーザー意向に合わせたデータマーケティングを実現
フィジタルマーケティングプラットフォーム
・データベースマーケティングの仕組みをVR/ARといった体験型コンテンツに融合
・コンテンツ価値を単なる「体験」から「継続的なコミュニケーション」を創出できる「起点」にする。
・未来技術と外部コミュニケーションをつなぐハブとなるプラットフォーム
dropのサービス
・フィジタルコンテンツ製品/サービスの企画・開発・運用
・フィジタルなイベント/製品などの告知・販促
・個々のフィジタル製品のネットワーク化
・フィジタルを通じて得たユーザーデータの分析
・フィジタルを活用したコミュニケーション設計、施策の企画・運用
・PDCAを通じて得た知見の反映・コンテンツアップデート
・その他、フィジタル領域に関する課題解決のご支援