中学校や高校の歴史の授業の定番、資料集。当時は教科書とは別に一冊買ったものでしたよね。教科書にはない歴史的な建築物や人物の写真がたくさん掲載されており、歴史的は背景を理解するのに必要不可欠な教材です。そんな歴史の資料集がこれからの時代、VRになる可能性が秘められてきています。

画像: VRを活用した世界史や日本史のイマドキな資料集で、歴史的な背景の理解を深める

アメリカの有名雑誌『スミソニアンマガジン』のオンライン版に、歴史的事件や出来事が起きた当時の様子をVRで閲覧できる仕組みができ始めてきたという記事がありました。「核兵器廃絶国際キャンペーン」という2017年にノーベル平和賞を受賞した団体が、1945年8月6日の広島の原爆投下の様子や、その後の広島市の風景をVRで見られる動画を製作しました。

また一方では、Googleがギリシャのパルテノン神殿といった歴史的建築物をVRで見せるサービスが完成したと発表。サービス名は「The Open Heritage」で、世界18カ国の26もの建築物が見られるそうです。

このように歴史的な瞬間の映像や建築物がVRで見られるようになってきた現代、中学・高校の歴史の授業にもVRが導入される日は遠くないでしょう。今回はそんな歴史の授業におけるVRの可能性について考えていきます。

世界が変わった日の歴史的な様子をVRで閲覧する

The Day the World Changed Trailer- Tribeca 2018 from Jennifer Tiexiera on Vimeo.

スイスのジュネーブに本部を構える、「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」。2017年に核廃絶をテーマにノーベル平和賞を受賞した団体です。ICANの次なるプロジェクトは、核廃絶に関するVRの制作。そのテーマになったのは、広島の原爆でした。ちなみにICANが制作した広島の原爆に関するVRは、2018年の4月にニューヨークのトライベッカ映画祭で公開されました。

The Day The World Changed takes viewers to Hiroshima, Japan. There they’ll witness the horrific aftermath of the atom bomb that was dropped on the city at the end of the second world war, complete with accounts from survivors.

「The Day The World Changedは視聴者を日本の広島にお連れします。そちらでは視聴者たちが、第二次世界大戦後期の、原子爆弾が投下された直後の広島の残酷な光景を目撃することになるのです。」(日本語訳)

出典:This New Virtual Reality Experience Drops You In Hiroshima Right After It’s Been Bombed
https://www.smithsonianmag.com/innovation/new-virtual-reality-experience-drops-you-hiroshima-right-after-its-been-bombed-180968903/#GlHqFJ3MgfMrJA7F.99

The immersive experience begins with an explanation of the genesis, development, and deployment of the atomic bomb and then moves to a second chapter focused on the aftermath of the attack. Audience members can walk through the ruins of the city and examine artifacts from the bombing, including Shigeru’s lunch box. In the final chapter, the piece shifts toward the present, describing the frenetic race to create new atomic weapons and the continued threat of nuclear war.

「こちらのVR動画ではまず原子爆弾の製造光景から始まります。そして第2チャプターでは投下後の広島の風景に焦点を当てます。視聴者たちはVRを通して実際に1945年8月6日以降の広島市を歩いているかのような体験をすることができます。そして最終チャプター。こちらでは現代の核兵器開発の各国の競争の様子、また核戦争の恐ろしさを取り上げます。 」(日本語訳)

出典:This New Virtual Reality Experience Drops You In Hiroshima Right After It’s Been Bombed
https://www.smithsonianmag.com/innovation/new-virtual-reality-experience-drops-you-hiroshima-right-after-its-been-bombed-180968903/#GlHqFJ3MgfMrJA7F.99

ICANが手がけたVRコンテンツは、核廃絶の意味合いを持った芸術性が強いものではありますが、これをアイディアにし、歴史の教材に応用させることは十分可能でしょう。

従来の学習方法ですと、紙の教科書や資料集の文章・写真で「凄まじい出来事だったんだ」ということを教えられ、覚えるだけに過ぎませんでした。しかしVRを使うことで、リアルな世界観を感じることができます。衝撃的すぎて身震いすることがあるかもしれません。VRのおかげで歴史的事実を覚えるだけではなく、どんな経緯で歴史が起こり、その後どのような人にどのような影響が及んだんだろうという「詳細」まで考えるきっかけになるかもしれません。

第二次世界大戦のように、映像が残る歴史の資料はVRに動画を加工することで、教材にできる可能性が広がります。例えば、歴代首相や大統領のスピーチ、世界恐慌の様子、戦場での戦いなど。写真で見てもピンとこなかったものが、VRを通して見ることで歴史の現実や事実を体感できることは間違いありません。

世界の歴史的建造物に「行った気分」になることで名称を覚えるVR

Googleの新しいプロジェクトは、まるで動く歴史の資料集です。パルテノン神殿やアポロ神殿、アユタヤの歴史講演など、誰しもがかつて歴史の教科書や資料集で見たことがある有名な建築物が3Dになり、VRで見られるのです。

Thanks to Google’s new Arts & Culture project, developed in collaboration with a non-profit called CyArk, you can tour some of the most remote and historically significant locations in the world. The Open Heritage project provides virtual access to 26 world heritage sites in 18 different countries, complete with data about each location, 3D structural models, and laser scanning technology.

Googleの新しいArts & CultureのプロジェクトのNPO法人であるCyArkとコラボレーションのおかげで、遠隔から世界中の歴史的建造物のツアーができるようになりました。プロジェクトの名前は、The Open Heritage project。これは世界18カ国、26の建造物を3Dでみられるようにしてくれるものなのです。

出典:Google Arts & Culture explores remote world heritage sites in virtual reality
https://www.digitaltrends.com/computing/google-arts-culture-open-heritage-project/

例えばアテネのパルテノン神殿はギリシャ建築に数えられます。古代のヨーロッパの歴史には、ギリシャ建築の他にも、ローマ建築などがあり世界史を学ぶ高校生にとってとてもややこしい分野のひとつです。

そんな歴史の勉強に悩む高校生がGoogleのArt & CultureプロジェクトのVRでさまざまな建築物を見れば、まるでその建築物に訪れたかのような気分になるでしょう。ただ写真で見るだけでは、一晩たてば建築物の名前は忘れてしまいます。しかし訪れたかのような気分になれば、名前もすぐに思い出せるでしょう。

また歴史を勉強しておけば、将来海外旅行をした際に有名な建築物を訪れればより楽しめると言われています。VRを通じて記憶を定着させ、将来役に立つ教養を生徒たちに与えてあげるきっかけになる可能性もありますね。

歴史を暗記するものから、理解を深める手助けをするツールに

画像: 歴史を暗記するものから、理解を深める手助けをするツールに

VRを通じて歴史や歴史的建築物を身近に感じられるものが増えてきています。教育的な観点で見ると、リアルな様子を見ることで目に刺激を与え、より効率的に重要項目を覚えられることでしょう。

「歴史は暗記する科目だから、つまらない」と考える生徒が多いのが現実です。VRで歴史的事実を見ることで、歴史を暗記するものではなく、次の世代に受け継いでいこうと考える学生が出てくるかもしれません。また覚えるものから、楽しむものと捉えられるかもしれません。

近い将来、学校や塾の教室でVRを使う授業が来ることは間違いありませんね。

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