マサチューセッツ工科大学で画期的なロボットの研究が進められています。ロボット名は「チーター」。その名の通り、チーターのように走り、跳躍することのできるロボットで、人間では対応が困難なシチュエ―ションでの活用が期待されているそうです。どのような機能が実装され、どのような活動が可能なのか。具体的な能力を紹介していきましょう。

盲目のロボット「チーター3」の可能性とは?

マサチューセッツ工科大学(MIT)が開発している、「チーター3」という名のロボットがNewsweek紙上で取り上げられ話題となっています。そのロボットはその名が示す通りチーターのように走り、跳躍することを目指して開発されています。

ロボットはカメラが搭載されていないため盲目ですが、その代わりに柔軟な関節と機敏な手足を持っています。

MIT機械工学科の准教授であるSangbae Kim氏は、「自然界に見られるあらゆる生き物と同じくらい多用な動きができるように設計しました。災害の被災地や重大な事故現場など人を送ることをためらうような危険な状況はいろいろありますが、ロボットならば送ることができます」と同紙の取材に対して話しています。

「チーター3」は、起伏の多い地形の中でもバランスを崩すことなく歩行し、また跳躍する事も可能です。破片が散らばった階段を登ることもできますし、押されたりなどしてぐらついてもすぐにバランスを取ることができます。

Kim氏は、このロボットが災害の際に大きな脅威となりうる発電所や、紛争地などにも送られ活躍する可能性があると予想しています。

なぜカメラを付けないのかという点が気になりますが、Kim氏いわく「視覚に頼らないということが重要」だと言います。その理由はいったい何なのでしょうか。

“視覚”に頼らず、“触覚”に頼ることで迅速な動きが可能になる

ロボットにカメラを取り付けない理由をKim氏は「視覚に頼らず、触覚に頼ることでより迅速な動きが可能になる」からだと言います。

作業現場では予測できない状況が多々あることが想像できます。視覚による情報をベースにしていると、視覚が不明瞭のときにはそもそも利用できませんし、視覚にあまりに頼りすぎるとロボットの正確な位置の把握なども必要となり、最終的には動きが遅くなることが予想されます。

そこで、「チーター3」では、触覚情報に頼ることにしたというわけです。そうすることで、スピードを出して走っている最中でも、予想外の障害に対処できるように設計されています。4足歩行している各脚を絶えず接している状況に応じて計算するアルゴリズムを持たせることで、高度な運動能力を獲得することに成功したというわけです。

また名前こそ「チーター3」ですが、実は牛も倒すことができると言われている勇猛な大型犬「ロットワイラー」の骨格がベースとなっているそうです。重さは約40キロ、秒速4メートル程度のスピードで走ることが可能とのこと。さらに与えられた特定のタスクを実行する場面を検出し慎重に計算を繰り返しながら移動し、必要な局面で物質などに圧力を加えるなどアクションを起こすことができます。

「私たちが地面を歩くときには視覚にも頼っていますが、同時に地面の感触にも頼っています。『チーター3』は、私たちが無意識にやっているのと同じことを触覚によって計算しながら行っているに過ぎません。ただ、私たちのような2足歩行よりも、4本足のほうが機敏に動けるため、より実用性を増すため、4足歩行の動物の形で設計しました」

険しく急峻な山道などを歩くなどといった場面でなければ、普段の歩行の際に、足と接地面の状況を気にしている人はあまりいないでしょう。しかし、たとえば足首のケガなどを経験したことのある人であれば、足下の状況に対して足が多様な動きで対処していることを知る機会に恵まれたかもしれません。地面のちょっとした傾斜や左右の傾きに対して、足首は常に微調整をしています。「チーター3」ではそれを再現しているというわけです。

「チーター3」は自立的に自走しますが、もちろん「進む」や「左に曲がる」などコマンドを受け付けることができます。Kim氏は、「チーター3」を、「あらゆる地形でスムーズに動作するように作られた最初のロボット」と自信を持ってコメントしています。

多くの科学者たちが、ロボットが人間と同じように器用に機能する世界を夢見てきました。そうした世界に「確実に近付いている」とKim氏は言います。世界の人口が増え続け、同時に高齢化するにつれて、AIやロボットによってのみ解決できるような問題は間違いなく増えてくるでしょう。

2016年時点で、全世界の人工の8.5%は65歳以上でした。国立衛生研究所は、この割合が2050年までに17%近くまで上昇すると予測しています。そうした世界的状況において、ロボットを始めとした最新テクノロジーの進化は必須といえるでしょう。

Kim氏は最後に次のようにインタビューを締めくくりました。

「高齢化社会において、高齢者を支えるための労働力は確実に不足します。人間の機能の一部を完全に置き換えるためには長い時間がかかるかもしれません。しかし、もう20年もすれば人類は否が応でも高齢化の現実に直面しなければならなくなります。そのためにも、私たちは開発を続けなければならないのです」

2018年、日本は関西エリアや北海道エリアの自身、台風、大豪雨などにより、数多くの災害に見舞われました。こうした災害時に役立つロボットなどの必要性は多くの人の知るところになったのではないでしょうか。

一方で、2011年に発生した東日本大震災でメルトダウンした福島第一原発では、高線量の放射性物質に満たされたエリアに人間は入ることができず、ロボットの活躍が期待されましたが、ロボットですら対処が難しかったという現状も目の当たりにしました。さらなる高性能ロボットの誕生はまさに今後の人類の救世主として待ち望まれているものと言っても過言ではないのです。

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