IoT機器を利用し、ネットワーク上で自宅の管理を行うスマートホームという言葉が近年よく聞かれるようになりました。本記事では、サムスンが発表したスマートフォンで鍵の開け閉めを管理できる最新IoTデバイスの紹介と共に、一方で家庭内暴力などといった家庭内での問題に関する課題をまとめた記事など、自宅のセキュリティなどに関わる海外で紹介された事例について紹介していきましょう。

海外で広がるIoT

インターネットとものをつなぐ「モノのインターネット(Internet of Things=IoT)」で自宅の管理を行うスマート・ホームという言葉を耳にしたことがある人も最近では増えてきているのではないでしょうか。例えばアレクサやグーグル・ホームなどといったスマート・スピーカーを通して、電気の点灯・消灯をコントロールしたり、かけたい音楽をかけたり、あるいはAV機器のコントロールをしたりなど、その役割は多岐に渡りますし、今後も多くのサービスや機器が登場して行くことでしょう。日本では導入している人はまだ少ないかもしれませんが、海外ではいち早く導入している事例が増え始めているようです。

中でも、韓国最大の電子機器メーカー・サムスンはその分野に非常に精力的に取り組んでおり、2020年までに同社のすべての電子機器をIoT対応にすることを目指していると言います。そして2018年に行われた世界最大の家電見本市CES 2018では、既にその90%がIoT対応となっていることを発表しました。

IoTが身近な生活の中でも当たり前になる時代はすぐそこまで来ているとサムスンは言います。そんな中、サムスン・グループで主にIT関連事業を行うサムスンSDSは新しいIoTとしてスマート・ドア・ロック「SHP-DR900」を市場に投入しました。

最新のスマート・ロック「SHP-DR900」

スマート・ロックのサービスは以前からありましたが、「SHP-DR900」の機能はかなりアップグレードされています。「SHP-DR900」は、スマートフォンからコントロールできます。もちろんリモートでのコントロールが可能で、ドアの状況や動きをアラートでリアルタイムに確認することが可能です。

同社は更にそのバッテリーの持続時間に関して、最新のWi-Fiチップを搭載していることから一般的な商品の倍の時間持続する点を強調。また、より正確性と安全性を増した指紋認証などが搭載されたさまざまな最新テクノロジーを披露しています。

同社が提供するドアノブにはセンサーが搭載されており、利用者の動きを察知することができます。そのセンサーがあることで、家を出る時も簡単にタッチするだけで施錠可能です。

サムスンはこの新たなテクノロジーに対し、「この新しい商品はSDSホワイト・ボックスという暗号システムなど最新のセキュリティ・テクノロジーを最大限活用しています」とのコメントと共に、あらゆるハッキングなどに対抗できるとしています。

同製品の価格等は発表されていませんが、サムスンはこれがグローバル・スタンダードになると自信をにじませます。一方で、テクノロジーの進化によって、IoTが利用者にデメリットを与える可能性も考えられているようです。

ドメスティック・バイオレンスとIoT

画像: ドメスティック・バイオレンスとIoT

家庭内の問題と言えば忘れてはならないのがドメスティック・バイオレンスではないでしょうか。ドメスティック・バイオレンスとひと口に言っても、言葉によるもの、肉体的なもの、精神的なものなど数多くあります。そしてそれらが複合的に重なることも多く、被害者を大いに悩ませています。

そしてまたテクノロジーによる虐待もまた起き始めているのです。虐待する人は被害者には思いもよらぬ方法でそれらを利用します。

想像してみてほしいのですが、例えば虐待している人が彼らのスマートフォンとスマートホームのガジェットを使うことで、被害者をスパイできる可能性もあるのです。

虐待から逃れるために、被害者は少なくともそのようにIoTが誤った使われ方をしていること自体に気付く必要があります。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究チームはそうした被害に関してドキュメントをまとめています。

彼らがまとめた6ページに及ぶドキュメントの中では、一般人が書いているブログなどさまざまなサンプルからIoTを始めとした最新テクノロジーを悪用したマイナスの側面について提示。レポート自体は実際のカウンセリングの代わりになるものではないですし、法律に基づいた公的な支援を受けられるというような役割は果たしません。しかしながら、そうした被害を検出していくというアプローチは今後のIoTの発展に対しても大いに役に立つことでしょう。

技術の進歩による「負の側面」にも目を

現時点ではまだ想定レベルの内容にはなりますが、今後、パーソナル・アシスタントやIoTがますます多くの人に利用されるようになり、例えば医療機器などといったより安全性が求められるような利用方法が生まれることを考えると、IoTによって生まれる社会的な負の側面にも目を向ける必要性が求められます。ドメスティック・バイオレンスの犠牲者を助けるためのアイディアは、IoT機器を利用したものも含めて世界中で出始めていると言います。そうした問題がクリアされることでIoTは更に安心して利用できるものになることでしょう。

このような取り組みの背景には、虐待の被害者自身が、サイバーによる脅威を認識していないという点にあります。被害者自身がIoTテクノロジーによって何ができるのかといったことをしっかり理解することで、受けている被害を減らすことにつながります。同グループが発表したこのドキュメントは、研究者をはじめIoT関連事業の関係者の間でも大いに注目されているようです。

家を出た後に電気を消したか、火を止めたか、鍵を閉めたかなど、気になった経験がある人は多いと思いますが、そういった不安もIoTがあれば解決できる時代が来ているわけです。その一方でテクノロジーの進化によって新たな脅威もまた生まれる可能性があるということも念頭に入れなければならないでしょう。そういった脅威に対する想像力を膨らませることもまたIoTの進化に向けて必要なことなのではないでしょうか。

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